片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
お母さんの淹れてくれたコーヒーを啜り、お菓子のクッキーを食べながらゲームを続けるが、寝息を立て眠る冬也が私のジャージの袖を無意識に掴んで来た。
私はゲームを中断して冬也の寝顔を見つめる。
無駄に長く上向いた冬也の睫毛、イケメンって寝顔もイケメン。
私は一人で企み笑いを浮かべて、カメラ機能を起動させて冬也の寝顔を撮影する。
眉毛の半分ないすっぴん顔の私を見たんだし、寝顔をカメラに撮るぐらいいよね・・・
―――――今度は私が冬也の実家に行く番。
冬也とは逆の立場になるんだ。
冬也の家族は普通じゃないし、緊張する。
「!!?」
冬也はジャージの袖を掴んでいた手を太腿に滑らせて来る。
きわどい場所を撫でる冬也の右手。
私が払おうとすると冬也の切れ長瞳が開いた。
「お前、俺の寝顔撮っただろ?」
「起きてたの?」
「只ならぬ気配で目が覚めた」
冬也はカラダを起こし、両手を高く挙げて筋を伸ばす。
私はゲームを中断して冬也の寝顔を見つめる。
無駄に長く上向いた冬也の睫毛、イケメンって寝顔もイケメン。
私は一人で企み笑いを浮かべて、カメラ機能を起動させて冬也の寝顔を撮影する。
眉毛の半分ないすっぴん顔の私を見たんだし、寝顔をカメラに撮るぐらいいよね・・・
―――――今度は私が冬也の実家に行く番。
冬也とは逆の立場になるんだ。
冬也の家族は普通じゃないし、緊張する。
「!!?」
冬也はジャージの袖を掴んでいた手を太腿に滑らせて来る。
きわどい場所を撫でる冬也の右手。
私が払おうとすると冬也の切れ長瞳が開いた。
「お前、俺の寝顔撮っただろ?」
「起きてたの?」
「只ならぬ気配で目が覚めた」
冬也はカラダを起こし、両手を高く挙げて筋を伸ばす。