片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
「この間の日曜日は、私の実家に冬也が挨拶に来たの。今度の日曜日は私が冬也の実家に挨拶に行くの」
「順調に結婚の話は進んでいるワケだ・・・」
栗原さんはカレーを食べ終えた私に缶ビールとつまみの枝豆を出す。
「キス位はしたの?」
「え、あ・・・」
私は真っ赤に顔を染め、頷いた。
「久保川は女たらしじゃなかった?」
「栗原さんは全てお見通しなのに何でそんなコト言うの?」
「久保川をからかっていると面白いから」
栗原さんも缶ビール飲んで枝豆を口に運んだ。
「でも、結婚する割に、二人の意思の疎通が取れていないと言うか・・・」
私の処女を見抜いた栗原さんは他の人のように誤魔化せなかった。鋭い部分を突くと「もしかして、偽装結婚?」
と的を当てる。
「どっちの提案?」
「冬也よ。冬也は家元の勧めるお見合いを断る為に、私は認知症を患ってるお婆ちゃんの為に結婚しなきゃいけないと言うか。でも、1年後には離婚する予定よ」
「ふうん。でも、どうして冬也は久保川を相手に選んだんだろうな」
「冬也は私が男たらしだと思ってるし、離婚する時、都合いいからでしょ?」
「順調に結婚の話は進んでいるワケだ・・・」
栗原さんはカレーを食べ終えた私に缶ビールとつまみの枝豆を出す。
「キス位はしたの?」
「え、あ・・・」
私は真っ赤に顔を染め、頷いた。
「久保川は女たらしじゃなかった?」
「栗原さんは全てお見通しなのに何でそんなコト言うの?」
「久保川をからかっていると面白いから」
栗原さんも缶ビール飲んで枝豆を口に運んだ。
「でも、結婚する割に、二人の意思の疎通が取れていないと言うか・・・」
私の処女を見抜いた栗原さんは他の人のように誤魔化せなかった。鋭い部分を突くと「もしかして、偽装結婚?」
と的を当てる。
「どっちの提案?」
「冬也よ。冬也は家元の勧めるお見合いを断る為に、私は認知症を患ってるお婆ちゃんの為に結婚しなきゃいけないと言うか。でも、1年後には離婚する予定よ」
「ふうん。でも、どうして冬也は久保川を相手に選んだんだろうな」
「冬也は私が男たらしだと思ってるし、離婚する時、都合いいからでしょ?」