片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
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「どうぞ」と栗原さんが濱部副社長に酔い冷ましのコーヒーを淹れた。
「サンキュー。柾貴。ところで君は確か緑川の結婚相手の久保川さんだよね」
濱部副社長は私の顔を憶えていた。
「柾貴は何で人のオンナを連れ込んでは手を出すんだ?それはお前のクセか?」
「拓真さんの想像するようなコトはしていませんから」
「でも、あれは明らかにキスしようとしていた感じだったぞ」
濱部副社長は強い口調で栗原さんに返した。
「それは・・・彼女がキス上手くなりたいと言うから…指導していたと言うか・・・そうだよな。久保川」
「え、あ・・・まぁ」
「ふうん。それなら、相手は誰でもいいワケだ。俺が指導してやろうか?」
濱部副社長はコーヒーを啜りながら魅惑的な瞳で私を誘うのだった。
「それよりも、拓真さん…俺は善意で予備のカードキーを渡しましたが、俺の部屋にアポなしに泊まり来るのは止めて下さい」
「いいじゃないか・・・柾貴の部屋はホテルのサービスよりも充実してるし、何よりも会社に近い」
「あのねぇ。奥様の小陽さんが寂しがっているでしょ?」
「小陽にはダニエルにショコラやあずきだっているから寂しくない」
「ダニエルって・・・」
「ゴールデンレトリバーだ。ショコラとあずきはトイプードルだ」
「へぇー副社長は犬を3匹も飼っているんですか?」
「・・・拓真さんは奥様に犬を与えて、自分の居ない寂しさの穴埋めをしているんですよ」
「おいっ!?柾貴。変なコト言うなよな」
「本当のコトでしょ?夜毎に飲み歩いて、奥様の元に帰らず・・・こうして俺の部屋に泊まりに来る。自宅にはいつから帰っていないんですか?」
「あれこれ1ヵ月は帰ってない。まぁ、海外出張もあったし、今月は少し長いな。明日にでも帰るよ」
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「どうぞ」と栗原さんが濱部副社長に酔い冷ましのコーヒーを淹れた。
「サンキュー。柾貴。ところで君は確か緑川の結婚相手の久保川さんだよね」
濱部副社長は私の顔を憶えていた。
「柾貴は何で人のオンナを連れ込んでは手を出すんだ?それはお前のクセか?」
「拓真さんの想像するようなコトはしていませんから」
「でも、あれは明らかにキスしようとしていた感じだったぞ」
濱部副社長は強い口調で栗原さんに返した。
「それは・・・彼女がキス上手くなりたいと言うから…指導していたと言うか・・・そうだよな。久保川」
「え、あ・・・まぁ」
「ふうん。それなら、相手は誰でもいいワケだ。俺が指導してやろうか?」
濱部副社長はコーヒーを啜りながら魅惑的な瞳で私を誘うのだった。
「それよりも、拓真さん…俺は善意で予備のカードキーを渡しましたが、俺の部屋にアポなしに泊まり来るのは止めて下さい」
「いいじゃないか・・・柾貴の部屋はホテルのサービスよりも充実してるし、何よりも会社に近い」
「あのねぇ。奥様の小陽さんが寂しがっているでしょ?」
「小陽にはダニエルにショコラやあずきだっているから寂しくない」
「ダニエルって・・・」
「ゴールデンレトリバーだ。ショコラとあずきはトイプードルだ」
「へぇー副社長は犬を3匹も飼っているんですか?」
「・・・拓真さんは奥様に犬を与えて、自分の居ない寂しさの穴埋めをしているんですよ」
「おいっ!?柾貴。変なコト言うなよな」
「本当のコトでしょ?夜毎に飲み歩いて、奥様の元に帰らず・・・こうして俺の部屋に泊まりに来る。自宅にはいつから帰っていないんですか?」
「あれこれ1ヵ月は帰ってない。まぁ、海外出張もあったし、今月は少し長いな。明日にでも帰るよ」