片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
ACT9♥道ならぬ恋
夏芽side~
私達は家元に挨拶に行く為の服を買おうと今日出かける約束をしたが、冬也は小陽さんから借りた花柄のワンピースを気に入ってしまった。
そのまま、そのワンピースを借りて家元へと挨拶に行った。
「初めまして、久保川夏芽と申します」
「君のコトは冬也から訊いている。同じ会社の同僚だとか」
「はい」
家元の緑川和也様は御年84歳となる。御高齢ながら家元として560年続く『氷見流緑川派』を継承し、今に至っている。
白髪の髪を後ろに撫でつけたように整え、冬也に似て端正な顔立ちをされていた。
冬也が年を重ねたら家元のような姿になるんだろうと勝手に妄想する。
そのまま、そのワンピースを借りて家元へと挨拶に行った。
「初めまして、久保川夏芽と申します」
「君のコトは冬也から訊いている。同じ会社の同僚だとか」
「はい」
家元の緑川和也様は御年84歳となる。御高齢ながら家元として560年続く『氷見流緑川派』を継承し、今に至っている。
白髪の髪を後ろに撫でつけたように整え、冬也に似て端正な顔立ちをされていた。
冬也が年を重ねたら家元のような姿になるんだろうと勝手に妄想する。