一緒にいたいから
スケくんの様子がおかしくなったのは、この前の見世物から少ししてからだった。

そういえばそのとき、随分と所作が綺麗な男達がいたと彼が言っていた気がする。

そいつらが何か関係があるのではないか。


スケくんの様子がおかしいと、私も、彼も心配する。

そして、誰よりもキクちゃんが一番心配する。

何とかしてスケくんの悩みの種を見つけようと私は意気込んだ。




そうしてしばらくしたある夜。

まだ書類整理をしているだろう彼に会いに行こうと、私が書類処理のための部屋を訪れたときだった。
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