君の好き 私の好き 僕の好き。
「あのっ。渡したいものがあるんです。教室でちょっと待っててくれませんか??」
あー。やっぱ言えないかな……。
私は、声に出して伝えてみようかな、と思いつぶやいたけれど、なんだか納得いかずため息をつく。
やっぱり、手紙…手紙にしよう。
下駄箱に入れちゃえば終わりなんだそれだけ。
私は、さっき書いた紙をくしゃくしゃにしてしまったので、もう一度書き直した。
さっきよりも、字がなめらかになったように見えた。
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