君の好き 私の好き 僕の好き。
次の時間は数学の時間だった。
あぁ。眠たいしお腹空いたし、暑いし クーラーつけてくれんかなあ。なんて、みんなが思っているようなことをぼんやり思っていたら、同じクラスの 川上 陽菜 カワカミヒナ が数学の丸川先生に注意された。ちなみに丸川先生はその見た目からチワワともいわれている。男なのに細くて小柄で、目がグリグリしている。ちょっときもい 苦笑
「おーい。ひなー。どっかのクラスのはる の ひ とかいつやつと一緒のことするな~!?」
ん。今なんて。
陽菜のほうをみると、ワークをやっていたみたい。顔を真っ赤にしてすいませーん と言っている。
私は、春陽もやってるの!?と思い、顔が緩んだ。
こんな顔は誰にも見せられまいと、机の上にあった、ノートで顔全体をうずくめたが、ノートから秋菜チラ見をしたとき、すごい勢いでくすくす笑っていた。あんな くすくす笑いみたことない……。
秋菜めっ。あとでとっちめてやろう。と思いながら、私は授業に戻った。
それでも、春陽もワークを授業中に……と考えると、にやけてしょうがなかった。
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