narcotic
「赤羽さんも今帰り?」
「はい、帰り道こっちなんです」
「そっか、俺もなんだ!」
「そうなんですか、では」

なぜか胸がうるさい。
でも嫌な感じじゃない。

「あ、待って!」

ドキッ

また、この前みたいに腕を掴まれた。

「なんですか…?」
「一緒に…帰らない?」

ああ…胸がうるさい。
それに顔がなんか暑い。

「遠慮します!さようなら!」

それが彼にバレるのが嫌で、彼の腕を振り払い走って帰った。
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