narcotic
その日の放課後。
俺は千秋の後ろにいるやつを追った。
俺も立派なストーカーかな。
そして千秋が家に入った瞬間そいつを捕まえた。

「何やってんだよ、俊平(シュンペイ)」

こいつは蕨 俊平(ワラビ シュンペイ)
俺の幼なじみで…千秋の元カレである。

「お前こそ何やってんだよ」
「まあいい、ここだと赤羽さんに聞こえちゃうから近くの公園行こう」

俺たちは無言のまま公園に向かった。

「話ってなんだよ」
「俊平、単刀直入に言うがいつまで千秋のこと引きづってるんだよ」
「…お前には関係ないだろ」
「もう2度と千秋に近づくな」

こいつなら千秋を幸せに出来ると思ったのに。
だから俺は…。
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