〇年後、微笑っていられるなら〇〇と。
話してもいいよね。
ううん、話しておかないと、大したことないと自分で思っている小さな事も、秘密になってしまって、言わなければ隠した事になる。
それが大きな後悔になる事だってある。
「課長。話しておかなければいけない事があります」
神妙な顔付きに、課長は心配になったのか、どうした、まさか康介に何かされたのかと、心配する。
私の言葉や態度がそうさせている。顔が死んでいたのかな…。
「康介さんと陽人は友達なんです、大学からの。
それから、私と康介さんは前から知り合いでした。
陽人と付き合っていた頃からの知り合いです。
なんだか隠したみたいにしてすみませんでした。
ごめんなさい」
「京…言いたい事はそれだけか」
「…はい」
ゔ、怖い…課長。
「はぁ…そんな事。なんでもない。
京と康介を見てたらなんとなく解ってたよ。知り合いだろうなって。
アイツが割とグイグイ京にいってたから。
まあそれとヤキモチは別だ。あまり親しいと妬いてしまうぞ。
康介が俺と吉澤さんの事を思って、繋がりは無いみたいにしたかったんだろう。
別に隠されたとか思ってないから、そんな深刻にならなくていい。何も心配するな。
…俺はその程度の事で気持ちは変わらない。
心配するな、問題ない。
…気は楽になったか?京」
「はい、課長…。ごめんなさい。有難うございます」