〇年後、微笑っていられるなら〇〇と。
・麻美は豪快
「おっはよう、京。見て見て」
麻美は朝から元気だ。
私は、課長とご飯に行ったりする事、麻美には申し訳ない気持ちでいた。
当の本人は気にしてないと言うが。
「え、どうしたの?...ちょっと...凄い」
「ウフフ。凄いでしょ?
私もびっくりしちゃった。
まさか、そんな気持ちでいるなんて思いもしなかったから」
「...誰なの?」
「内緒よ、内緒。それに、どうするかはまだ解らないもの」
「えー!」
「ちょっと、声が大きい」
「あ、ごめん、...だって、そんな燦然と輝く指輪...」
「うん、知らなかったけど、お坊ちゃま君らしいのよ。
だから、こんな指輪なのに、普通のプレゼントだって言うのよ」
これが?こんなキラキラした指輪が普通?
普通のプレゼントってそもそも何?
「麻美、受け取って問題無いの?」
なんだか心配になる。
遊び相手だった一人に間違いないだろうけど...相手は遊びじゃなくなって来てるのかしら。
「大丈夫。くれるって言うから貰ったんだし。なるようになるから」
「それは...そうだけど」
って、言っていいのかな。
「それより、京、総合職になっちゃったから、帰りとか一緒じゃなくなったし。
私はそっちの方が心配だよ」
「心配?」