〇年後、微笑っていられるなら〇〇と。
「それは...」
「そうなのね。...はぁ。
だから、言われっぱなしでそのままにするからいけないのよ。
言いたい事言って、すっきりしちゃいなさい。
どんな理由かは知らない。
でも、吉澤陽人は自分の口で終わりにしようと言ったの。
いい?終わりにしようって、吉澤陽人が言ったの。終わらせようとしたのは吉澤陽人なの。
終わったらその理由なんかどうでもいいって、今更って、何も気にしない人もいるけど。
京はそんなタイプじゃ無いって事。
終わりになった理由を聞いて、ちゃんと終わらせたい。じゃないと、いつまでも終われない。
そうだと思うけど、違うかな」
そう。違わない。
突然の終わりの理由を知りたい。知って納得したい。
「うん。私は話したい。
聞きたい。陽人が終わりにしようと言った時の事」
「はぁ。だったら駄目じゃん。このまま居たって何も聞けないよ?
自分から行動しないと。
何も終わらない。
だから、ちゃんと始められない。気持ちの整理がつかないから。
だから肝心な事も言えないのよ。
いつ話すかは、京次第よ。どのタイミングで行けるのか。
今更...蒸し返す勇気もいるしね」
そう。陽人はもう、話したく無いかも知れない。
陽人の中では終わってる。陽人はもう歩いている、進んでいる。
会うのも難しいかも知れない。