〇年後、微笑っていられるなら〇〇と。
・大切なのは少しの触れ合い
日頃の仕返しという程でも無い。
敵では無いが、たまには奇襲もいいかも知れない。
ピンポン...。ピンポン......。
ん?居ないのかな...。
それとも出るのに手間取っているのかしら。
やっぱり、したこと無いことはしてもダメか。
...帰ろ。
カチャ。
「おぅ、京。悪い、待たせたな。上がれ」
「あ、う、うん」
...居た。ビックリした。
水も滴るいい男が出て来た。
「来るって知らないから、見ての通り風呂に入ってた」
腰にバスタオルを巻いて、髪の毛をガシガシ拭いている。
「ごめん、途中だった?だったらちゃんと入り直して?風邪ひくといけないから」
...。
「京も一緒に入るか?」
廊下を歩きながら腰に腕を回された。
「や、それは、嫌。...さすがに恥ずかしい」
「今更...どこも見て知ってるけど?」
「そ、そういうのと、こういうのは別なの。明るいところでマジマジと見られたく無い」
「ふ〜ん。でも、服濡れちまったぞ?」
...陽人が濡らしたんじゃない。
「ま、一緒じゃなくていいからさ。風呂、入って来いよ。どうせ、入るんだから、な?
俺はちゃんと済んだから出たんだ」
「んん...じゃあ、入って来る」
「そのまま行けよ。着替えは出しとくから」
「うん、...ありがとう。あ、ごめんね、都合も聞かないで急に来たりして」
「何言ってる。別に気にする事か?
...謝るなよ...嬉しかったし」
肩を抱き寄せ優しく触れるキスをされた。
あ、なんか、いい。
...なんだろう。
こんなの...いい。
あっ...ヤバイ。マズイぞ。
「ん?どうしたの?」
「あー、いや、やっぱ一緒に入ろうかな~」
「それはダメ」