〇年後、微笑っていられるなら〇〇と。
…遅くない…?陽人すぐ帰るって言った割には遅い気がする。
コンビニの用はすぐでも、お店まで距離は多少あるのかも知れない。
私はまだコンビニの場所、把握していない。
どこのコンビニに行ったんだろう。
…遅いかもって思い始めたら、不安になってきた。
何も無いよね?
男でも、治安が良くても、夜は物騒なんだから…。
無事に早く帰って来て。
カチャ。
帰って来た。
「ふぅ。ただいま」
「陽人っ!」
玄関に走り、抱き着いた。
「京…おい、どうした?…」
抱き着いたまま答えた。
「だって遅いから…、なかなか帰って来ないから、心配になって」
頭を撫でられた。
「あー…。ごめんごめん。スイーツが一杯有りすぎてさ。
相談してたんだ。コンビニのお兄さんに」
「え?」
「彼女はどんなのが好きで食べてる?って聞いたら、新発売とか狙い目ですって言うんだ。
その中で人気のあるモノだとか、色々聞いてたら話が長くなった。
向こうも遅い時間帯は暇らしいから、色々話が飛んで余計長くなった。
はい、スイーツ。ごめんな、心配させて。
京…あのな…」
「いいの、勝手に心配してただけだから」
「京?悪かったよ。すぐ帰るって言って出たから、心配するよな?」
頬を包まれて顔を覗き込まれたけど、もう何も言えなかった。