〇年後、微笑っていられるなら〇〇と。
もしかしたら、終わりだねって言っても、終わりにしたくないって言ってくれるかもと思った。
涙が出ないように、…なんでもないように頑張って堪えて普通に言った。
それが良く無かったのかも知れない。
陽人は否定しなかった。つまり、肯定。
別れを受け入れたんだ。
そうよね、決定ではなくても、言ってしまっていた言葉は、二人を支配し続けたんだよね。
卒業したら別れる、は、頭にずっとあって、そうしないといけないと思ったんだ。
否定してくれる言葉が欲しかったなら、なんで自分から言わなかったんだろう。
終わりにしようなんて止めよう、って、…何故言えなかったんだろう。
子供だからかな。
こんなに大事なことなのに、遠慮のような気持ちの方が働いたんだ。言っちゃ駄目だって。約束は守らなきゃって。
自分で否定してしまったんだ。
言っちゃ駄目だって。
やっぱり終わらせたくないって言ったら駄目なんだって。