〇年後、微笑っていられるなら〇〇と。

「解った。もう一人では行くなよ?アヤの時だって油断して行くなよ?いいか?」

「解った」

今回は善しとするか。
京が世話になった事に違いないから。

「だったらこうだ」

ギューッと抱きしめた。

「腕はこうか?どう抱きしめられた?」

そんなの途中経過も解んない。

「こうして回した腕の手を後ろで組んでいたと思う」

そう、確か起きた時そうなってた。

丁度ウエストで隙間が出来る辺りを通したか…。

「それから腕組みみたいに絡めるような感じ?」

さっきより近くなるじゃないか…。

「…もう抱き直したりなんかしてないよな?これ以上」

「うん」

「じゃ、いい。正真正銘仲直りだ」

チュ。チュ。…。んー…チュ…。

「こんくらいでよし」

「ちょっと陽人?キスはされて無いよ?」

「そんなの解んないだろ?京が寝てる間に触れてたら解んないだろ?」

「でも…そのくらいは気付くと思うけど…」

…どうだか。
第一、いつも俺のキスに気が付かずに寝てるってのに。

「万全の万全だ」
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