〇年後、微笑っていられるなら〇〇と。
【初めまして。澤村と申します。
碧井さんから伺いました。
有難うございます。私も以前から一度お会いしたいと思っていました。
遅くても構わないなら、平日の仕事終わりに。
休日が良ければ休日に。
吉澤さんに併せましょう。
よしなにという事で】
来た。まずは第一関門突破ってとこだな。
連絡は必ずあると思っていた。
【ご連絡有難うございます。
構わなければ平日でお願いします。
場所、時間は併せます。当日のご連絡でもなんとかします。吉澤陽人】
う、ん…。流石に俺宛には短文では無いらしい。
俺が京に好きだと言った事はとうに伝わっているとは思っていた。京は隠せない。
いつかは会いたいと連絡して来る。そう思っていた。
やっと連絡して来た。
京は詳しい事は何も言わなかった。
ただ、彼からの伝言を伝えて来ただけだった。
何を言う。ちょっかい出すなという事か。
京は俺のモノだからと、面と向かって釘を刺すつもりか。それも然り。
好きだと言って横槍を入れたのは俺だ。
職場が同じという事も、さぞかし落ち着かないだろう。良くない妄想を巡らせばきりが無い。
何を言うのかは、会ってみないと解らない事だ。
明日なら比較的早い時間にあがれるだろう。
早い方がいいだろう。
お互い落ち着く。
【早速ですが、明日、如何でしょうか?
場所はBAR◇◇で。21時を目安に。
住所は了承して頂いた後、お知らせ致します。澤村】
【明日で結構です。吉澤】
【住所は✕✕✕ ✕✕✕です。では明日。澤村】
【了承しました。吉澤】