〇年後、微笑っていられるなら〇〇と。
「俺は今の今まで誰かに告白されるとか思ってなかった訳だし」
それはそうだ。予告なくするのが告白だと思う。
私は貴方の事が好きなのよって雰囲気出して、気持ちを探ってからっていうのもあるけど。
それはそれで...、周りから固めて、付き合う事を肯定させようとしている気がした。
「一方的に、なんだかごめんなさい」
「いや、別に謝ることじゃないし。
あのさ、卒業したらその後はどうするの?」
「え?」
「あー、勿論、三年間無事付き合いが続いたとしてだけど」
「そんな事、まだ解らない。
今は子供だし、付き合いたいから付き合うんだし。
まだ先の判断は出来ない。...解らない」
「じゃあ、想像で。
高校卒業する時を想像して、進学するのか社会人になるのか、あくまで想像だよ。
それでどうするか」
「...うん」
どうだろうか、社会に出たら、大学生になったら、生活も一変するだろうし、同じ道に進むとは限らない。
住む場所も離れてしまうかも知れない。
意味も無く、同じ大学に行こうとはしないだろう。
好きな人が行く大学と一緒がいい、そういう考え方、私はしないと思う。多分。
それぞれ自分のしたい事があって、その道に進むのがベストだと思う。
「お互いの進むべき道を思えば、別れると思います。
あ、あくまで想像ですよ?」
「解った。割り切った考え方をするんだな。
解ったよ。君は正直だね」
こんな...、スタートから別れる話をした私は馬鹿かも知れない。
ただ解んないって言う事も出来たのに。
でも、何も意見を持って無いって思われるのも、嫌な気がしたんだ。だから、言った。
...それを正直だと言ってくれたけど。