消せない想い



彼はそんな私のキモチに
とっくに
気づいていたんだと思う。



だからこそ
そばに置いて
私を傷つけまいと…



それは
彼なりの優しさだったのだろう。




それなのに私は
彼が好きな髪型に変えてみたり
彼女の悪いところを
必死に探してみたり
本当に醜い。



だけど
これは私にとって
最後の悪あがき。




私の方が
彼のことを
ずっと見ていたはずなのに



私の方が
彼のことを
たくさんたくさん
知っているのに



私の方が…ずっとずっと…






彼が彼女を愛するほど
私は
あなたの大好きな彼女を
大嫌いになってしまう。




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