万華鏡
「んー?」
路地裏の電柱の側から見てるさっきの女。
「あれー?逃げたんじゃなかったのぉ?」
「あ、あのっ。心配で…、」
「ダイジョーブだってぇ。早く帰りなよ、仔羊ちゃん」
「ほんとに、ほんとにありがとうございました!!」
頭を下げて走って行った仔羊ちゃん。
まっ、こんな日も悪くないか。
_______。
「でっ、君たちは阿修羅でしょー?」
スマホを弄りながら質問する。
あっ、今日の情報提供はこの人かなー。なんて思いながら。