万華鏡
「っ、」
「何でそんな怯えた顔してんのぉ?」
顔をスマホからあげると面食らった顔をしてる『阿修羅』。
「はぁ、答えないんだったら行くねー」
ノンのとこにでも、遊びに行こーっと。
『阿修羅』がいる方とは反対の入口に足を進める。
「そうだっ」
んっとー、こいつが総長さんかー。
あの人の…、
「応えれるんじゃーん。ま、だからどーしたって感じだけどねぇ」
まぁ、一目見れただけでもいっか。
「真野さんっ!」
あと一歩で出れるとこで止められた。
コテンと首を傾げて仔羊ちゃんを見る。
「あの!お友達になってくださいっ!!」
必死に言う…花籠ねおんは実に滑稽だった。
「気が向いたらねーん」
今度こそ教室を後にした。