万華鏡
○side
「ノン!やっぽー!!」
ノンの教室へ行くと、ここでも動物園のパンダ状態。
ありゃー?そんなに珍しいことなのか??
「杏!どうしたんだよ!!」
「遊びにきたよーん!」
ノンの目の前の席に腰をかける。
「今日も仕事行くのか?」
「うんー」
「あたしももっと働くから!お前っ」
それ以上は…、と人差し指をノンの唇に添える。
「ノン、心配してくれてんのはーありがたいけどー。闇に染まるのはーあたし一人で十分だからぁ」
「けど!」
「だから、気持ちは嬉しいよー。ね?」
これ以上は無駄だと思ったのかノンも口を閉じた。