万華鏡
「ホントだー。真野じゃーん」
「やっと、学校に来る気になったのー」
などと、パンダに声をかけられる。
や、あたしもだけどね。
俗に言うギャルメイク。
目の周りにアイラインをひき青いアイシャドウで目を纏う。
真っ赤なルージュをひいた、そこらのギャルと変わらない。
「なんとなくー、気分よ~」
「ブッ、んじゃあたしらと行こうよ」
はい、出た。
仲間意識。
やめて欲しいよ、あんたらと一緒とか。
「やだー。くさいー」
シッシッと手で払う。
もうっと言いながら先を行ってしまったギャル軍団。