万華鏡
服とカバンを見つけて先ほどの寝室へと戻る。
素早く着替えてリビングへ行くと
「なんで、頼んねぇ」
まだ、その話。
頼ったところで、迷惑をかけるだけ。
それに、闇に染まるのはあたし一人でいい。
なんて、事は言えず
「ただ、単純に人を信用できないからねぇ。あたしぃ、ひねくれ者だしぃ」
お邪魔しましたーと颯の家から出る。
空を見上げると、今日は曇りか。
別に、どーだっていいんだけどねぇ。
足早に自分の家へと向かった。