万華鏡
「杏!」
次の日、学校へ行くとノンの声が。
「はぁい」
振り向くと、よかったと息をついてるノンが。
「どったのー?」
「また、杏珠がいなくなるかと思った」
真顔で応えてくるノン。
ノン…。
こんな、あたしをちゃんと見てくれる人だ。
だからこそ、闇に染まっちゃだめなんだよ。
「あたしは、いなくなんないよー」
へらりと笑うと休むときは連絡しろと頭を叩かれた。
それから、学校へ行くと
「うわぁ、」
ノンの嫌そうな声が横から聞こえてきた。