万華鏡
俺の隣をニコニコ歩く昴。
そして、
「はやてー」
小さい歩幅で一生懸命歩くねおん。
「ん?」
「なんでもなーい」
そう、これがいつもの日常なんだ。
だけど、
「今日、真野来てるらしいぜ」
「うそ、早く見に行こうぜ!」
走っていく男たち。
真野杏珠。
入試をトップで合格した天才少女。
ここは、不良校だが偏差値は高い。
あの昴でさえ、満点には到底届かなかったのに真野杏珠は満点合格。
初めて見たときに驚いた。