あやめも知らず
「え?どういうこと......なんで!?というかキスされた.....。」
よく見ると、少年と青年とおじいさんが立っていた。
キスしてきたのは、少年だ。
端整な顔立ちだった。
そして思わず怯んでしまう、圧倒されるような風格。
「~~~。」
「~~!」
「~~~~~。」
少年がおじいさんに言い放ち、青年が宥めるような素振りであった。
会話を終えたと思えば、青年が私を抱えだした。
「ちょ、もう歩けるってば.......!」