あやめも知らず
「何も無いから追い出されるって思ってる?何も無くていいよ。レイもアヤメに能力を期待してここに置いているわけじゃないみたいだし。」
「.......レイ?」
「あれ、アヤメの所にたまに来てない?初めて会った時にキスしてきたウチの第一王子。」
あ、あの少年王子だったの!?
「私....昔飼っていた犬のコロだと思われてるみたいです.....。」
するとシンさんがプルプル震えて笑った。
「た、確かに似てる.......。」