あやめも知らず



全身から冷や汗が出る。
言われている張本人ではないのに.......。



私ですらこの場から動けない。
足が竦む。




「フン、その頃にはその首が吹っ飛んでいような。」




「も、申し訳、ご、ございませ、でした。しちゅ、失礼します!」




扉が開いたと思えば、扉は部屋にいた侍従が開けていて、やはり腰を抜かした者が四つん這いになりながら必死に出てきた。




< 52 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop