私達のヘンテコな関係
「なんなの、うざい」
私はキっと颯太の背中を睨みつける。
「……俺も、あんな風に花に接すれば良かったのかな…」
振り向いた颯太の顔は、なんていうか、泣きそうな顔をしていた。
悪いけど、そんなの私には関係ない。
「そんなん知るか」
「お前みたいに思ったことすぐ口に出してれば…
「ケンカ売ってんの?」
「褒めてんだよ」
ポンとさっきの葵みたいに私の頭に手を置いてくる。
「それ、私じゃなくて花にやれば」
「…お前は顔赤くなんないんだな」
お前”は”って…
それはきっとさっき葵に顔を赤くした花のことだろう。
「花と一緒にしないでよ。てか、颯太のこと好きじゃないし、当たり前でしょ………あ。」
「…やっぱ、そーだよな。あいつ、葵の事好きだよな」