私達のヘンテコな関係
「葵、俺が花のこと好きなの知ってんだよ」
「だろうね。あんた分かりやすいし」
未だにこっちを見ずに窓の外を見てる颯太。
……あぁ、なるほど。
「俺がいたら、あいつらうまくいかねーよ」
窓の外を見れば、仲良く相合傘をして帰る葵と花の姿が。
「だから柚、俺と付き合って。彼女になって。フリでいいんだ」
やっとこっちを見た颯太の顔は、真剣そのもの。
彼女フリ?
そんなの嫌に決まってる。
面倒くさい。
けど、4人でまだ笑い合っていたい。
それが叶うなら___
「わかった」