私達のヘンテコな関係
チラッと颯太を見れば、バチっと目が合った。
けどそれは一瞬で、すぐに視線は逸らされて、
「委員会、行くぞ」
グイと腕を引っ張られた。
いやいや、まだ委員会まで時間あるし。
巻き込まないでくれよ。
なんて思いつつも、私は颯太の手を振りほどかない。
私は腕を引っ張られながらキョトンとする葵と花に「ばいば〜い」と手を振った。
「ねぇ、歩くの早いんだけど。」
教室を出れば離されるだろうと思っていた腕は廊下に出ても颯太に掴まれたまま。
「ねぇ、ちょっと」
「……」
「おい。離せ」
「……」
「私を巻き込むな」
「……」
私を無視してズンズン進む颯太。
頭にきた私は力いっぱいその手を振りほどいた。