いつも隣に君がいた
「お母さん!」
キッチンではお母さんが夕飯を作っていた。
「お母さん、この子誰?」
料理をしているお母さんに近寄り、さっきの写真を見せる。
「何よ、騒がしいわね」
お母さんは料理をする手を止めて私の差し出すアルバムを見る。
「春依だよ」
お母さんは「自分のことくらい分かりなさいよ」って笑って、また料理を始めた。
「いや、そうじゃなくて.....」
私はさっきの子を指で示そうとアルバムを見た。
あれ?
.......さっきの子が写っていない