いつも隣に君がいた







修司は見とけよって私の頭をグーで軽く小突く。









「いいよなー、修司は。矢宮に勉強教えてもらえるじゃん」









そう言いながら近づいてきたのは、修司と同じサッカー部でクラスメイトの林くんたちだった。









「俺らマジでやべーよ」







「頑張っても30点いかねーもん」








「試合出れねーよ」









みんな口々に不安を漏らしていく。









担任の言葉にリアルに試合欠場の危機を感じたらしい。










それを聞いて修司は「勉強しろよ」って笑っている。









< 159 / 713 >

この作品をシェア

pagetop