いつも隣に君がいた
修司の大きな手に触れると心臓がさっきの倍くらい早く動いてる気がする。
平常心、平常心
自分に言い聞かせているはずなのに、ちっとも変わらない。
変わらないどころか酷くなっていっている気さえする。
「素直じゃん、明日は雪が降るぞ〜」
そう言って笑う修司の笑顔がどうしようもなく私の胸を高鳴らせる。
「夏に雪は降りませんー」
私はなんとかそう言うと背中を向けて歩き出した。
もう、限界だった
これ以上は我慢できなかった。
少し歩いたところで実夏が追いついてきた。