いつも隣に君がいた








昼休み、私は実夏を中庭に連れ出した。









教室で修司が他の人と笑っているのを見るのが辛かったから。










「どうしたの?何かあった?」









実夏はベンチに座って私の話を聞いてくれた。










「そっか」










「.......もう仲直りできないのかな?」










「うーん......」










気休めでも「大丈夫」って言って欲しかったのに、今回は実夏も苦い顔をしているようにみえた。










「うまく言えないけど、良くも悪くも前とは違うってことだね」









「前とは違う?」









「今まで言っていたから今回も大丈夫っていうのはもう通じないってことだよ」










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