いつも隣に君がいた








私は放課後になるのを待って教室に戻った。










薄暗くなった教室には実夏がいた。










「春依、どこにいたの?捜したんだよ」










実夏は私の姿を見るなり、駆け寄ってきた。









授業と授業の合間の休憩時間に、中庭とか保健室とかいろんな場所を探してくれていたみたい。










「ごめんね」









私は実夏に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。










私、実夏に心配しかかけてないよ......










昼休みには号泣して、その後には行方不明騒動なんて.......










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