いつも隣に君がいた
「......ごめん」
実夏は申し訳なさそうに私に謝る。
気を遣わせているのは私の方なのに......
むしろ、私が謝らなくちゃいけないのに......
少しして、綾斗くんが着替えて戻ってきた。
「本当に大丈夫?」
実夏は何度もそう言って心配そうに振り返りながら綾斗くんと帰っていく。
.......もう選択肢は1つしかない
「逃げるな、私」
自分自身に言い聞かせて、修司が出てくるのを待つ。