いつも隣に君がいた








さっき綾斗くんに聞いたところによると、今日はグラウンドを7時には空けなくちゃいけないからこんなに早く練習を切り上げたらしい。










なのに、部室に入ってから30分以上経っても修司は出て来ない。










「寒い」









私の今日の服装はまだ夏仕様で、ポロシャツを着てきていた。









こんなことになるってわかってたら、何か着れるものを持ってきてたのに......









何もないと分かっていたけど、一応の為リュックの中を確認する。










「あっ!」









中には、昼間のパーカーがあった。









誰のか分からないし悪いかなと思ったけど、寒さに耐え切れずパーカーに袖を通す。










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