いつも隣に君がいた







怖いよ







ムリだよ、あんな人に声かけるなんて








しかも、もうあれから何日か経ってるし......









怒られる









私はパーカーの人に気づかれないように足早に実夏の向かいの席に行く。









パーカーの人は、私の席の2つ隣の席に座っている。









たぶん、気づかれてはいない









......と思う










ごめんなさい、パーカー借りパクして









とてもあなたに声なんてかけられないです!









「実夏、席変えない?」









私は、パーカーを借りパクしたことへの罪悪感と、その人への恐怖から実夏にそう提案した。









< 226 / 713 >

この作品をシェア

pagetop