いつも隣に君がいた
いつものことながら可愛くないなって思うけど、このカイに向かってあの態度はちょっとすごいと思った。
メッセージエンジェルで出会ってなかったら、こんな不良っぽい人となんて関わってなかったと思うもん、私。
「弟?」
「うん、可愛げないでしょ?反抗期なの」
「ふーん」
カイは興味無さげにテキトーに答えて歩き始めた。
「バイバイ」
私は遠ざかっていくカイの後ろ姿にそう言った。
「じゃーな」って少し離れた暗闇から聞こえてきた。
カイの姿はもう見えない。