いつも隣に君がいた
......どこかって、どこ?
弟は「勘違いか」って再びテレビを見始めた。
お母さんはまだ私に何か言いたそうにしている。
どうせ、いつ連れてくるかって話だろうけど.....
「今度の土曜日に来たいって言ってたよ......」
私がボソッと言うと、お母さんはさっきにも増して目を輝かせた。
「楽しみだわ〜」
なんて、まるで自分が恋愛をしているかのように嬉しそうなお母さん。
懐かしむように昔を思い出して、高校生時代について話し出したから、私は逃げるようにリビングを出た。