いつも隣に君がいた








「何もないよ?」











私は普通を装って答える。











頑張れ!










一度弱音を吐いたら、きっと私は弱くなる












すぐにくじけそうになる私とは決別するって決めたんだから












「その割には悲しそうな顔してんじゃん」












頑張れ......












「悲しくないよ?ほら」











私は顔を上げていつものように笑顔を作ってみせた。












「.........」












カイはじっと私を見つめたまま、何も言わない。











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