いつも隣に君がいた









「ここで待ってて」











そう言って、カイは7組の前に私を置いて、教室の中に入って行った。












カイはすぐに出てきて、また私の手を引っ張って走っていく。












私の前を走るカイの背中にはリュックが背負われている。











リュックって......












「カイ!?どこ行くの」











私は何度もカイにそう聞いたけど、カイは答えることなく前に進み続ける。











そして、私のクラスまでくると、迷うことなく私の机に向かって進んでいく。










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