いつも隣に君がいた









キーンコーンカーンコーン











上履きからスニーカーに履き替えていると、次の授業の始まりのチャイムが鳴った。











それとほぼ同時に、先生の声も聞こえてくる。












「見陰!お前は、またサボりか!?」












振り返ると、前に中庭で寝ていたカイのことを注意していた先生がこちらに向かってきている。












「うわ、めんどくせーの来た.....」












カイはその先生を見て、あからさまに嫌そうな顔をする。












「行くぞ」











そう言って、今度は私の手を握って走り出す。











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