いつも隣に君がいた
修司side
春依が海里と出て行った。
戸惑いながらもあいつの背中を追いかけて教室を出ていく春依の姿をただ見ていることしかできなかった。
少ししてグラウンドの方から叫び声みたいなのが聞こえてきて、二人の生徒が校門に向かって走っていくのが見えた。
なんて言ってるかはここからじゃ分からなかったけど、二人は楽しそうに見えた。
その時の感情はよくわからなくて、
悲しいのか、
悔しいのか、
自分の不甲斐なさが情けないのか
判断がつかなかった。