いつも隣に君がいた
「え、矢宮って海里と付き合ってんの?」
「ほらー、やっぱり矢宮さんと見陰くんって付き合ってたでしょ?」
さっきの光景を見て口々にみんなが騒ぎ出す。
誰の目から見たってそう見えるくらいあいつらは仲がいい。
「なあ修司、いいの?」
からかうように林が聞いてくる。
「......何がだよ」
発した声はいつもより低くて、不機嫌なのが明らかにわかる。
林もそれを感じ取ってか、それ以上何も言ってこなかった。