いつも隣に君がいた
「それは俺にとっては一大事だったんだよ」
「知らないよ、バーカ」
「なっ、お前、ほんとムカつくな」
「バーカ、バーカ、バカ修司」
「お前なー」
修司は自分の大きな手で私の頭をぐしゃぐしゃにする。
「ちょっとー、せっかく今日の髪型決まってたのに〜」
ぐしゃぐしゃにされた髪を手で戻しながら、軽く修司を睨む。
修司は楽しそうに笑いながら「ざまーみろ!」って教室を出て行った。
その直後、学校のチャイムが鳴り響いた。
時計はもうすぐ17時を指そうとしている。
もう、こんな時間か
窓から見えるグラウンドには、サッカー部が集合している。