いつも隣に君がいた







「お前ん家の玉子焼き、おいしいじゃん」








「えっ?」








見ると、お弁当に入っていたはずの玉子焼きが1つなかった。








「私の玉子焼きー!」








玉子焼きが一番好きなのに......








「ボーッとしてるお前が悪い」そう言っていたずらに笑う修司。









「玉子焼き、返せ!」









「返せるわけないだろ、アホ」









「玉子ドロボウ!!」










って、すぐに元の私に戻っちゃったけど、いつものようなやりとりでさえ今日はちょっとだけ特別なものに思えてくる。









何でだろう?









それが何でなのか私には分からないけど、素直になったご褒美で恋の神様がそう思わせてくれてるってことにしておこう。









< 57 / 713 >

この作品をシェア

pagetop