いつも隣に君がいた











秋風にカーテンが翻って、ふわふわと漂っている。











翻るカーテンの隙間から、外の景色を眺めている男子生徒の後ろ姿が見える。











「…カイ」











走ったせいで上がった息を整えながら、名前を呼ぶ。











その声に反応して、風に踊るカーテンを手でめくりながら、振り返る。











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